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需要の60%がライトトラック

 2016年度通期(2016年4月~2017年3月)の計画では、三菱自動車を除く6社が世界販売台数の増加を目指す。そのためには、これまで各社の稼ぎ頭だった北米市場への対応が課題になる。トヨタとホンダは、前年度実績を割り込むと見ており、2桁成長を見込む富士重工以外の3社は微増にとどまる。

図2 トヨタ自動車副社長の伊地知隆彦氏
図2 トヨタ自動車副社長の伊地知隆彦氏
「北米市場ではライトトラックの比率が約60%に高まっている」という。

 燃料安の追い風で北米市場では、SUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)やピックアップトラックなどの「ライトトラック」の販売は好調だが、乗用車の販売は苦戦する。トヨタ副社長の伊地知隆彦氏は、「2015年から現在までに60万台規模で、乗用車からライトトラックに需要がシフトした。ライトトラックの比率は、約60%にまで高まっている」と言う(図2)。

図4 富士重工業社長の吉永泰之氏
図4 富士重工業社長の吉永泰之氏
「米国市場はピークアウトしたのではないかと見ている」と指摘する。

 また、北米市場の中核である米国では、2016年8~10月の3カ月連続で、新車販売台数が前年実績割れした(図3)。富士重工社長の吉永泰之氏は、「米国市場はピークアウトしたのではないかと見ている」と指摘する(図4)。その結果、メーカー各社の販売競争は激しくなり、業界平均の1台当たりのインセンティブ(販売奨励金)は約3500ドルまで増えている。

図3 米国の新車販売台数
図3 米国の新車販売台数
2016年8~10月の3カ月連続で販売台数は前年実績割れした。図中の%は前年同月比。 ※マークラインズのデータを基に本誌が作成。
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