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駐車場の管理にカメラを利用

 小規模な駐車場に使いやすい技術を手掛けるのが、NTTドコモである。同社は2016年11月、駐車場事業のコインパークなどと連携して「docomoスマートパーキングシステム」と呼ぶ技術の実証実験を始めた(図3)。簡素なセンサーを使って、駐車場設備の工事を少なくした。大きく投資できない数台の駐車場で採用しやすい。

図3 安価なセンサーで車両の有無を認識
図3 安価なセンサーで車両の有無を認識
(a)NTTドコモなどが2016年11月から始めた実証実験の様子。(b)駐車場の地面に取り付けたセンサーで車両の有無を認識する。(c)予約画面。
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 東京都内の5カ所の駐車場で実験する。開発した技術は、1台分の駐車場所ごとに、車両の有無を検知するセンサーをねじで地面に取り付けるもの。センサーで検知した車両の有無の情報をデータセンターに送信し、スマホで空いている場所を正しく把握できるようにする。予約した時間を超えて駐車した場合に、「空いている」とスマホに表示する“間違い”を防げる。

 センサーは磁場で車両を検知する方式とみられ、価格は数万円と安い。加えてセンサーに電池を搭載して、電源線を使わない仕組みにした。駐車場の地面に電源線を埋める工事を省ける。

 近距離無線通信を使って、センサーのデータを駐車場内に新しく設置するゲートウエイに送る。その後、ゲートウエイから携帯移動通信でNTTドコモが管理するデータセンターにセンサー情報を送って集約する。

 大規模な駐車場に適する技術を開発するのが、富士通である。カメラ1台で、100台分の車両の有無を認識する技術を開発した(図4)。深層学習技術を使って実現する。カメラの導入には電源線を設ける工事が必要で、NTTドコモの仕組みに比べて工事費は高くなる。だが、数百台と大規模な駐車場に導入する際のセンサー数は抑えられる。1台分当たりの導入費用を安くしやすい。システム価格はカメラ100台で5000万円程度とする。

図4 カメラ1台で100台分の空き情報を認識
図4 カメラ1台で100台分の空き情報を認識
富士通が初めて深層学習を利用した製品。規模の大きな駐車場で使えば、1台分当たりの導入費用を下げられる。

 このほか、日立製作所は駐車場に出入りした車両を識別する技術を開発した(図5)。駐車場シェアの決済機能と連動すれば、ユーザーの正確な利用時間に応じた料金を請求できそうだ。駐車場の入り口と出口のそれぞれに設置したカメラで、ナンバープレートの情報を認識する。

図5 ナンバープレートで車両を識別
図5 ナンバープレートで車両を識別
(a)日立製作所が開発したカメラ。(b)車両ごとに情報を管理できる。
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