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金属プリンターの可能性

 最近もてはやされている金属材料を直接積層して“造型”する3D金属プリンターに関しては、自動車部品の試作品で一番多いのがシリンダーヘッドだが、3D金属プリンターのようにダイレクトに作ることはできない。

 オイル/ウォータージャケットのような中空構造を作る際には「樹脂ではサポートするための形状を設けても除去できるが、3D金属プリンターでは取り除けないので、製品が内部で破損してしまう」とのことだ。

 個人的な考えとして、髙田氏は3D金属プリンターの造型速度の遅さを指摘する。例えば、今回使用した3Dプリンターでは積層量が1時間当たり高さ60mmに達するが、金属プリンターだと数mmしかないという。

 加えて、使用する材料面でも金属プリンターには課題が残されている。例えば、インコネル(Ni-Cr-Fe系のニッケル合金)やチタン(Ti)合金を使用することもあるが、アルミ系では静電気による粉塵爆発が起こる可能性があるため、安全性を確保するまでは試作に導入するのは難しいとのことだ。