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 自動運転車やADAS(先進運転支援システム)の中核センサーである車載カメラ。その性能が、2018年ごろに大幅な進化を遂げそうだ。車載カメラ用のCMOS(相補性金属酸化膜半導体)イメージセンサー市場で最大手の米ON Semiconductor社を筆頭に、画素数を200万画素超に高めた次世代品を各社が続々と投入する。

 量産中の車載向けCMOSイメージセンサーで最も画素数が多いのが、約130万画素の品種である。だが、ON Semiconductor社で車載向けイメージセンサー事業を担当するNarayan Purohit氏によれば、「より高画素な品種が求められている」という。

 要求が高まっている理由は、車両周辺の状況をより広範囲に把握するため。日産自動車は2018年にも、高速道路で車線変更を伴う半自動運転技術を実用化する計画。遠方の車両や道路標識などを正確に認識するには、車載カメラの性能を一段高める必要がある。

 市街地でも、広画角のカメラを使うことで人の死角だった領域まで監視できるようになる。トヨタ自動車で衝突回避システム「Safety Sense P」の開発を担当する豊福邦彦氏(同社制御システム開発部第2制御システム開発室主任)は画素数の向上では「遠距離よりも、広い視野角度を得られる方が歩行者検知などで意義が大きい」と見る。