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 山口県防府市のマツダ防府工場。マツダの全生産台数の83%の変速機を生産する。現場には、精緻な加工技術や見える化、徹底した汎用機の活用、熟練工の手作業──などSKYACTIV躍進の原動力が隠されていた。

 変速機工場で、まず目を見張るのが軽量化のための精密な鋳造技術だ。SKYACTIV-DRIVE の横置き6 速AT(自動変速機)のケーシングは、従来の5速ATと比べて薄肉化することで、13.5kgから10.5kgに2割以上も軽くした。

 これを実現すのが、同社の超高速液相鋳造技術。鋳造はその製法上、湯回りに時間がかかるとアルミ合金が半凝固状態となり、金型の細部にまで行き渡らせることができなくなったり、鬆(ス=素材中の気泡など)が発生しやすくなる。そこで溶湯を送り出すスピードを高め、溶湯が金型に注ぎ込まれるまでの配管を短縮し、湯口を広げ、金型内の真空度を高めることで高速充てんを実現した。