製造業/ハイテク産業に携わる技術者・研究者の方々に向けた総合情報サイト「日経テクノロジーオンライン」の記事からピックアップして掲載しています。記事の情報は掲載時のものです。
- Continental社の自動運転、運転者を監視して自動停止
- ホンダの運転支援システム、「フィット」と「グレイス」はここが違う
- 「Avalon」や「CX-5」、IIHSの衝突安全で最高評価
- 新型小型クロスオーバーMPV、三菱自が9月量産へ
- 吉利汽車とVolvo社、ライセンス管理会社でEV技術共有
- ボッシュが車両統合制御ユニットを供給、京都のEVベンチャーに
- ホンダ「N-BOX」、プラットフォームを刷新して80kg軽く
- BMW社の新型「X3」、半自動運転やクラウド接続などの新機能
- 自動運転用LiDARの商用化で提携、Autoliv社がVelodyne社と
- EVトラックついに日本で量産始まる
- 「EVトラックの量産は2025~30年」、日野自動車社長
- Al合金使わずに軽量化、キャデラックの中型SUV「XT5」
- 北米向け次期「アコード」、ダウンサイジングターボを搭載
- EuroNCAPで「Civic」は四つ星、幼児保護性能が低く評価
【技術】Continental社の自動運転、運転者を監視して自動停止

ドイツContinental社は2017年7月13日、高速道路向けの自動運転機能「Cruising Chauffeur」を開発したと発表した。高速道路で交通規制に従って車両を完全自動走行し、出口が近づくとドライバーに運転を引き継ぐように促す。ドライバーの応答がない場合は、安全な区域を探し車両を止める。同社はこうした機能を搭載した自動運転システムの生産を2020年から始める予定だ。
Cruising Chauffeurは、カメラ、レーダー、LiDAR(Light Detection and Ranging、レーザーレーダー)などから集まるデータを運転支援/自動運転制御ユニット「Assisted&Automated Driving Control Unit(ADCU)」で分析し、前方の移動物体や静止物体のほか、高精細地図と組み合わせて前方道路のレイアウトを認識し、車両周囲360度の環境を把握する。
ドライバーの注意レベルが低く、光や音などでドライバーの注意を喚起しても運転の引継ぎが不可能だと判断すると、車両は危険回避のために停止行動に移る。普通は自動で路肩に停止するが、路肩が使用できない場合はハザードランプを点灯して安全区域を見つけるか、車線内で停車するまでゆっくりと走行する。 (櫛谷さえ子)