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従来ロボを協働ロボに変える

 上述したSick社とPilz社の展示で使われていた協働ロボットはKUKA社のiiwaだったが、これらのシステムを利用すれば、協働ロボットでない産業用ロボットを協働ロボットにするといったこともできそうだ。

 実際、自動車部品メーカーのRobert Bosch社では、従来の産業用ロボットを、協働ロボットに仕立てる製品を展示していた。同社は、産業用ロボットのボディーを静電容量式の近接センサーを備えた外殻パーツで覆うことで、通常の産業用ロボットを協働ロボットにする「Sensor skin」を展示していた(図6)注2)。このSensor skinを利用したロボットを同社の工場で既に利用しているという。

注2)近接センサーを2重化し、信頼性を高めている。
図6 外装パーツの後付けで通常の産業用ロボットを協働ロボットに
図6 外装パーツの後付けで通常の産業用ロボットを協働ロボットに
静電容量式の近接センサーを備えた外郭パーツで通常のロボットを覆うことで人との協働を可能にする「Sensor skin」。Bosch社が開発した。
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