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 店に入ると、大きなタッチパネルを備えたロボットが売り場に案内してくれる。シリコンバレーのベンチャー米Fellow Robots社がヤマダ電機に試験導入した「NAVii」(ナビー)だ。1台で音声対話による接客と在庫管理の両方をこなす。2016年7月1日~31日には、開業したばかりの仙台パルコ2も試験導入。現在、米国、中国、日本、スペインなどで、小売業を中心とした10社近くに対し導入や導入交渉が進んでいる。

 小売店向けの業務ロボットは米国製が先を行く。北米のある小売チェーンは米Simbe Robotics社の「Tally」を、日本ではイオンリテールが米Checkpoint Systems社の「RFIDロボット」を試験導入。いずれも店舗を巡回し商品を撮影したり無線タグを読み取ったりして自動で在庫管理ができる。これらに対し、Fellow Robots社CEOのMarco Mascorro氏は「NAViiは在庫管理に加え接客もできる。従業員と来店客の両方を満足させられる」と語る。接客サービスへの要求レベルが高い日本では、この特徴を訴求できると考えた。

 ヤマダ電機は実店舗での実証実験を約1カ月半にわたって実施(図1)。来店客が音声や文字入力で探している商品を伝えると、NAViiが既存の在庫管理システムと連携、売り場まで案内した。導入のきっかけは、ヤマダ電機の在庫管理システムを手掛ける日本ユニシスがFellow Robots社と販売代理店契約を結んだこと。NAViiのシステムインテグレーションも日本ユニシスが担当。NAViiは初期モデルと比べて小型で、狭い通路でも走行できる。障害物検知用のLIDARを追加するなど、ハードウエアも大きく変更した。

図1 日本ではヤマダ電機に試験導入
図1 日本ではヤマダ電機に試験導入
Fellow Robots社は、日本ユニシスと組みヤマダ電機の店舗での実証にこぎ着けた。約1カ月半の実証実験で、約400人がNAViiを利用した。利用者の約半数が30~40代だった。平均利用数は1時間当たり3件、土日の利用は1時間当たり7~8件ほどだった。
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