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 2015年7月に長崎県のハウステンボスに開業した「変なホテル」は、80台以上のロボットが稼働することで話題になった(表1)。運用コスト削減の一環としてロボットを導入し、省力化による人件費の削減に取り組んだ。効率を突き詰めすぎると無機質な施設になる恐れがあるため、ロボットが省力化に一役買うと共に宿泊客をもてなすという着想に行き着いた。

表1 変なホテルが導入した主なロボット
2015年7月の開業では、清掃などのバックヤードの作業を省力化するロボットの導入は見送った。
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 しかし、ロボットの導入を実現するまでには、いろいろな“落とし穴”が待ち受けていた。根本的な原因はロボットメーカーやロボットのユーザーであるホテル、建設会社や設備メーカーなど建築側との間のコミュニケーション不足。既にロボット導入のノウハウが豊富な工場と違い、関係者の役割分担が明確とは言えなかった。

 ハウステンボス 事業開発室 室長の早坂昌彦氏は「ロボットだけポンと納入されても役には立たない。想定した利用シーンを実現するために、我々のようなロボットユーザーとロボットメーカー、建設会社などが一体となって課題を解決していくことが大事だと分かった」という。今後、医療や介護・福祉、物流、警備といったさまざまな新分野へロボットを導入するには、関係者が密にコミュニケーションを取ることが必須と言えそうだ。