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 ソフトバンクロボティクスの人型ロボット「Pepper」の「感情生成エンジン」の構成が明らかになった。Pepper自身に仮想的に感情を持たせる機能で、2015年6月に発売した一般向けモデルから追加された。同月の一般向けモデル発表会で、ソフトバンクグループ代表取締役社長の孫正義氏はPepperの感情生成エンジンを「内分泌型多層ニューラルネットワーク」と説明。ニューラルネットの技術に「内分泌型」というタイプはなく、要は人間の体内で分泌される複数のホルモンや血糖値などバイタルデータの挙動を、ニューラルネットを用いて仮想的に模擬している。実装には、内分泌ホルモンの挙動などのシミュレーション用と感情生成用の、2種類のニューラルネットを利用する(図1)。

図1 2種類のニューラルネットで感情を仮想的に模擬
図1 2種類のニューラルネットで感情を仮想的に模擬
従来のPepperはユーザーの感情を認識する機能のみだったが、新たにPepper自身に仮想的な感情を持たせられる機能「感情生成エンジン」をグループ会社のcocoro SBが中心となって開発した。Pepper本体ではなく、クラウド上で実行している。
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 Pepper自体はフランスAldebaran Robotics社が開発したが、感情生成エンジンは、ソフトバンクグループの研究開発企業であるcocoro SBが開発した。感情認識や感情分析のための技術を手掛けるベンチャー企業であるAGIの技術を基に、cocoro SBがソフトウエアとして実装した。

 Pepperに仮想的な感情を持たせることは、2010年ころから孫氏が構想していた。AGIが音声からの感情認識技術を製品化していたこともあり、感情生成エンジンより先に感情認識エンジンを実装。2014年6月のPepperの発表会では既に動作していた。感情生成エンジンの開発は2014年夏に始めた。

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