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機械学習時代を見据え

 ②は工場の稼働率向上だ。ここ数年、集積度向上の一方で、新たに組み込むべき機能が減り、ロジックLSIのダイ寸法は縮小傾向にある。ダイ寸法の縮小がこのまま進めば、製造すべきウエハーの減少につながり、製造工場(ファブ)の稼働率低下につながりかねない。

 今回Micron Technology社と共同開発したOPTANEは、両社がそれぞれの半導体工場で製造する予定だ。「Intel社は、OPTANEというメモリーの製造を進めることで、ファブの稼働率向上を目指すのでは」(ある業界関係者)という見方が強い。

 ③が、機械学習など新たな用途への展開だ。現状、クラウドサービスなどでは、機械学習を応用したシステムの導入が盛んだ。「CNN(convolutional neural network)」を応用した画像認識などのシステムも増えている。こうしたシステムでは、GPUを導入する事例が多く、米NVIDIA社などが市場で強みを発揮している。Intel社は同市場への展開が遅れており、何らかの挽回策が求められていた。

 Intel社は2015年6月、FPGA大手の米Altera社を約167億米ドルという巨額で買収したが、この狙いの1つも、先端分野の機械学習の処理に、FPGAの活用を想定しているためとみられている。こうしたFPGAの活用にあわせ、新型不揮発性メモリーを組み合わせることで、トータルで処理性能を高めていくというもくろみが透けてくる。

 業界の注目を集める新型不揮発性メモリーだが、最大の課題はコストだ。96層といった多層構造が可能なNANDフラッシュメモリーに比較して、大容量化する際のコスト低減が可能かどうか見定まっていない。Intel社の担当者は「価格や容量などは一切未定だ」(同社のLeszinske氏)と口を堅くする。こうした観点から、2016年に登場予定のSSDが、どの程度の価格設定になるかにも関心が集まっている。