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「電流が流れて味が濃くなる」

 具体的な使い方は、まず手でフォークの柄の銀色部分を覆うようにしっかりと握る。次に親指で丸いボタンを押しながら、フォークで料理を刺して口に運ぶ。ボタンを押し続けながら舌の上に料理を載せると、電流が流れて味が濃くなるように感じられる。塩味がするように感じたら、料理を噛みながらフォークをゆっくりと引き抜いて味わう。

 電流の強さは3段階で調整することができる。塩味があまり感じられない場合は、フォークの柄尻のダイヤルを回して電流を強くする。電流値は「1」~「3」の3段階に切り替えられる。

図3 東京大学大学院情報学環の中村裕美氏
図3 東京大学大学院情報学環の中村裕美氏
電気を調味料として使うことをテーマに、フォークやコップなどの食器型の電気味覚インターフェースを開発する。

 詳細な仕様は公表していないが、「研究段階では、電圧は最大3V強で、電流は40μA~400μAくらいで実験していた」。電気を調味料のように利用する「電気味覚」を研究する東京大学大学院情報学環・暦本研究室の中村裕美氏はこう説明する(図3)。

 電気味覚フォークは、中村氏が研究してきた基本技術をベースに、広告代理店のジェイ・ウォルター・トンプソン・ジャパン(本社東京)と研究開発を支援するベンチャーのaircord(本社東京)が実用化した。