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 一寸先は闇かもしれない。

 2016年2月中旬までに出そろった2015年4~12月期の自動車、電機、機械、鉄鋼などの主要メーカーの決算からはそんな不安を抱かざるを得なかった。

図 決算を発表するトヨタ自動車常務役員の大竹哲也氏
図 決算を発表するトヨタ自動車常務役員の大竹哲也氏
2015年4~12月期は為替と原価改善で営業最高益を達成したが、肝心のクルマ販売台数は落ち込んでいる。
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 トヨタ自動車は営業最高益を更新する決算を発表(図)。日立製作所やパナソニックも営業利益が増加するなど、一見すると悪くないように思える。だが、中身を詳細に見ると足元の業績では減速感が目立っており、2016年3月期通期の業績予想を下方修正するメーカーが相次いだ(表)。

表 2015年4~12月期の主な日本メーカーの業績
まだら模様の決算だったが、足元では減速感が目立っており、2016年3月期通期の予想を下方修正する企業が相次いだ。
表 2015年4~12月期の主な日本メーカーの業績
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 日本の製造業の象徴ともいえるトヨタ自動車を見てみよう。2015年4~12月期の連結決算は、売上高が前年同期比7%増の21兆4313億円、営業利益が9%増の2兆3056億円と、いずれも4~12月期として過去最高を更新した。