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 普及価格帯の電気自動車(EV)の航続距離(1回の充電で走行できる距離)が300kmに達する時代は予想よりも早く到来しそうだ。

 2015年9月10日、日産自動車は米国と欧州で、EV「リーフ」の電池を改良して航続距離を3割近く伸ばしたと発表した(図1)。各国・地域で航続距離の算定基準は異なるものの、従来モデルのリーフと比べて欧州モデルは26%増の250kmに、米国モデルは27%増の107マイル(約172km)になる。

図1 米国で発表された日産自動車のEV「リーフ」の2016年モデル
図1 米国で発表された日産自動車のEV「リーフ」の2016年モデル
電池容量を拡大してJC08モードの航続距離は290km程度になる見込み。
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 日本国内向けリーフの航続距離(JC08モード)も従来の228kmから290km程度に伸びる見通し。日産自動車のリーフの車両開発主管である門田英稔氏は「EVの最大の課題は航続距離だ」と以前、本誌に語っていた。

 多くの自動車メーカーは「EVの普及に必要な航続距離は300km以上」(三菱自動車社長兼最高執行責任者の相川哲郎氏)という認識を持つ。一部の高級車のEVを除いて実現できていなかった300kmの壁に肉薄する水準に、リーフは迫る。