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 ものづくりのスマート化に積極的に取り組んでいるDMG森精機。2016年初めの寒さが厳しい中、同社のドイツ・フロンテン工場で開催されたオープンハウスを訪問し、工場のスマート化に関する同社の具体的な取り組みを取材した(図1)。

図1 DMG森精機のフロンテン工場の外観
図1 DMG森精機のフロンテン工場の外観
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ハイライトは「スマート化」

 フロンテン工場は、ミュンヘン市街から車で2時間ほどのオーストリア国境近くにある風光明媚な山岳リゾート地域の中にある。観光スポットとして世界的に有名なノイシュバンシュタイン城も同工場から車で20分~30分と近い。ここで年1回のペースで開催されるオープンハウスでは、同工場内のショールームのほか、通常は作業場として使っているスペースを使って、新製品や新技術、戦略製品を1カ所に集めて披露する。

 26回目に当たる今回は、7400m2のスペースに約90台の製品を並べた。会期中に会場を訪れた来場者の数は約5000人に上る。今回のオープンハウスにおける展示のハイライトとして、最新製品の展示とともに同社が挙げたのが、「スマート化」に対する取り組みである。

 ドイツ政府が推進するプロジェクト「Industrie 4.0(インダストリー4.0)」をはじめ、工場のスマート化を進める機運が工業先進国を中心に高まっている。

 こうした動きに対してDMG森精機取締役社長の森雅彦氏は、「技術開発だけに目を向けるのではなく、業績につながることを前提にした取り組みを進めるべき」とかねてから主張している。

 その上で、同社は大きく2つの方向で取り組む方針を明らかにしている。1つは、社内での実践。例えば、社内のパイロット・ラインを使って自社開発のOS(Operating System)「CELOS」をベースにした基幹情報システムと設計・製造情報システムの連携を進めている。もう1つの方向は、顧客に提供する付加価値の創出である。今回のオープンハウスでは、これらの取り組みの成果を展示会場の随所で見せていた。