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 工場をまたいでつながった複数のロボットが、深層学習で進化しながら生産を最適化する──。ファナックと米Cisco Systems社、米Rockwell Automation社、Preferred Networks(PFN、本社東京)の4社が、そんな工場を実現するIoTプラットフォーム「FANUC Intelligent Edge Link and Drive(FIELD)system」の開発を進めている*1

*1 FIELD systemは、ファナックがCisco Systems社と協力して進めてきた「ZDT(Zero Downtime)プロジェクト」を拡張したもの。ZDTプロジェクトは、ロボットに不具合が発生したような場合に、稼働データを分析することによって不具合の原因を迅速に究明しダウンタイムを最小限に抑える。

 FIELD systemは、ロボットやNC装置を搭載した工作機械、PLCの他、生産現場のさまざまなセンサーなどから吸い上げたデータを分析して生産能力や品質を高めるためのハードウエア/ソフトウエアの基盤だ*2

*2 Cisco Systems社とRockwell Automation社が共同開発した「Converged Plantwide Ethernet(CPwE)」がベース となっている。

 産業用イーサネットスイッチを利用し、セキュリティーを確保しながらロボットや各種工作機械を接続する。複数の機械の協調制御や予防保全を実現して生産性の向上やダウンタイムの低減を図ることを狙った「世界初の製造業向けIoTのオープン・プラットフォーム」(ファナック代表取締役社長の稲葉善治氏)だ*3

*3 サードベンダーが必要なドライバーやアプリを開発すれば、ファナック製品以外の装置やセンサーも接続できるとしている。

 FIELD systemでは、エッジ・コンピューティングを採用し、現場から吸い上げたデータを、現場の装置とクラウドの中間に位置する「フォグ」と呼ぶ層で分散処理する。これにより、ビッグデータをリアルタイムに処理するシステムを低コストで実現できるという。