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データ収集自体ができていない

 これらサービスの第1弾として、[1]のデータ収集サービスを中心にした「IoTスタートパッケージ」の提供を2017年10月に開始する。さらに、半年後の2018年4月からは[2]の可視化・分析や[3]のフィードバックに関するソフトやサービスも順次投入する予定である。

 データ収集サービスを先行的に開始するのは、多くの製造現場で「データを収集する環境自体が十分に整っていない」(オムロン執行役員副社長インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー社長の宮永裕氏)からだ。IoTやAIの導入に向けた顧客の意向を同社が調査したところ、そもそも前提となるデータの収集もままならない実態が明らかになったという。

 前述の通り、製造現場にあるデータはそれぞれフォーマットが異なるので、そのまま収集するだけではデータをうまく活用できない。効率的にデータを蓄積・分析するには統一のフォーマットに変換しなければならず、製造現場にとってはその手間がデータ収集の推進に二の足を踏ませるとともに、IoTやAIを導入する上での障壁になっていた。実際、同社のPLC「Sysmac」シリーズには収集したデータを外部のSQLサーバーに直接送信できる機種があるものの、その後同社がそれらの機種を購入した顧客に使用状況を尋ねたところ、フォーマット変換の仕組みを整備する手間がネックとなって機能をほとんど使っていなかった。