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3つのサイズを打ち分ける

 同3Dプリンターでは造形材料としてシアン(C、青色)、マゼンタ(M、赤色)、イエロー(Y、黄色)、ブラック(K、黒色)、ホワイト(W、白色)、クリア(透明)の6種類のインクを使用する*3。これらのインクを混ぜ合わせて任意の色を表現する。「透明度が高いインクを使用し、白色インク層で光を反射させて発色を良くした」(同社)という(図2)。

*3 造形用材料はアクリル系樹脂で、穴開けやねじの取り付け、サンドペーパーによる磨きやオーバーコートの使用も可能。
図2 3DUJ-553で造形したサンプル
図2 3DUJ-553で造形したサンプル
(a)熊本城の立体モデル。幅1mmの欄干や内部の畳なども一体造形できる。(b)ランプシェードの立体モデル。クリアインクとカラーインクを組み合わせることで、半透明の立体モデルも造形できる。
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 滑らかなグラデーションや微細な色分けなどを実現するため、2Dプリンターの技術を応用してインク吐出の高精度化を図っている。具体的には、ノズルから吐出するインクの量(ドロップサイズ)を変化させる「バリアブルドット機能」と、ピエゾ素子に印加する電圧の波形コントロール技術を使う。

 バリアブルドット機能では、3つのドットサイズをインクの種類(色)や場所によって打ち分ける。これによって、色の表現幅を広げるとともに、粒状感の少ない高精度なフルカラー造形を可能にした。一方の波形コントロール技術では、顔料によって比重が変わるインクの種類やドットサイズに応じて波形を変えて、インクの着弾精度を高めた。

 立体モデルの色再現性を高めるため、オプションのカラー・マネジメント・ソフトウエア「MPM3」も用意した。同ソフトで作成したカラープロファイルを画像処理ソフト「Adobe Photoshop」にインストールして使う。パソコン画面上で造形後の色を確認することができ、事前の色合わせが容易になる。