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 コマツはICTの利用によって建設・土木現場の施工作業を支援する事業「スマートコンストラクション」の機能を拡充する。

 同社は通信システムを活用して車両を管理する「KOMTRAX」により建機の品質維持や稼働管理を実現しているが、それに対しスマートコンストラクションは施工現場での課題解決を目的としている。

 今回の機能強化の柱となるのが、2015年9月から運用を開始したクラウド・プラットフォーム「KomConnect」と、ICT建機*1に搭載するステレオカメラである(図1)。スマートコンストラクションではKomConnectによって施工現場の各種情報をリアルタイムに収集・蓄積することで、作業進捗の精密な管理やシミュレーションを駆使した効率的な施工を実現する。

*1 GPSや各種センサーが搭載された建機のこと。ICT 建機である「PC200i」には2つのGPSが搭載されており、位置情報と建機の向きが分かる。センサーとしては、ジャイロセンサーの他、油圧シリンダー内にストロークセンサーなどを内蔵している。

図1 ICT建機の「PC200i」
図1 ICT建機の「PC200i」
従来のGPSや各種センサーに加え、ステレオカメラを搭載した。
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 代表的な機能がICT建機に搭載したステレオカメラによる現場の見える化だ。まず施工前にドローンを使って現場を測量し3次元の地形データを取得。その後は、作業者がICT建機で作業する際に、随時ステレオカメラで地形を測定して3次元データに即時反映する。他の建機や人手で作業した後でも、周囲を撮影したデータ*2から地形の変化を把握できる(図2)。このため新しいICT建機はGPSとセンサーに加え、新たにステレオカメラ2式を搭載した。

*2 作業現場へとステレオカメラを搭載したICT建機で撮影しに行く。

図2 3 次元データで示された現場
図2 3 次元データで示された現場
土が盛られた場所は赤などの暖色、掘られた場所は青などの寒色で表されている。
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 ステレオカメラを搭載していない従来のICT建機の場合、同機を使って作業した分の地形の変化は推測できたが、ICT建機以外の機材や人手の作業による変化は、すぐに3次元の地形データへ反映できなかった。