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 「DLAMP(ディーランプ)」は、ダイセルポリマーが開発した異種材料接合技術である。レーザーを金属表面に照射して、ステッチアンカー(縫い込み構造)という特殊な断面形状を作ることで接合する。接合のメカニズムは、アンカー効果で強く結び付く機械的な接合であると解釈している。他社の接合技術のメカニズムについての説明の中には、化学結合への言及もあるが、我々は機械的な結合を念頭に開発してきた。

樹脂が潜り込むような凹凸を形成

 金属表面に凹凸を造るために、レーザーを使った非常に特殊な処理をしている。レーザー自身は特殊ではないが、処理の条件や使い方という点で特殊であると考えている。この処理によって、断面を見るとあたかも樹脂が金属の隙間に潜り込むような形になって強度が得られる。

 我々はずいぶん前からレーザーに着目し、いろいろな方法で凹凸を形成しているが、レーザーで普通に処理をすると、すり鉢状に上が開いた画一的な穴になってしまう。この場合、せん断強度はそれなりに得られるが、引き抜き強度が非常に小さくなる。我々が発見した特殊な処理方法による断面を見ると、図1の写真のように、金属の中に「樹脂の島」のように見える部分が生じる。

図1 引き抜きにも強い凹凸を作るレーザー処理
図1 引き抜きにも強い凹凸を作るレーザー処理
金属表面から少し入り込んだところにも空隙を形成し、樹脂が引っ掛かる。
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 これは樹脂が切れているわけではなく、立体的に見れば(奥行き方向で)樹脂の他の部分とつながっている。この部分が引き抜き強度にも強い耐力を示すことが分かった。