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高い品質が求められる車載電子機器。だが、小型化すると熱密度が高まり、品質を保つための対策が難しくなる。「車載電子機器における信頼性確保とその評価法・解析法」〔2015年10月28日(水)開催〕の講座を持つ、デンソー基盤ハードウエア開発部担当部長の神谷有弘氏に、車載電子機器に求められる品質水準や品質を確保するための要所を聞いた。(聞き手は近岡 裕)

――大規模リコールが世間の耳目を集めていることもあって、自動車業界は品質に関して敏感になっているように感じます。車載電子機器に求められる品質水準は上がっているのでしょうか。

神谷氏:従来に比べて品質の要求水準が特に上がっているというわけではありません。従来も今も変わらず高い品質水準が車載電子機器には求められている、といった表現が正しいと思います。しかし、今、クルマの中における車載電子機器の位置づけが変わりつつあります。車載電子機器をどう構成すべきかが問われているのです。クルマの電子化が大きく進んだ結果、車載システムをどのように構成したらよいかを再考する段階になりつつある。ここで今、「電子プラットフォーム」という考え方が出てきました。

 2015年9月9日(米国日時では9月8日)、トヨタ自動車が4代目となる新型「プリウス」を発表しました。セグメントをまたぐ部品の共通化(モジュラー設計)を踏まえた設計思想「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」を採用した第一弾のクルマです。実は、電子プラットフォームの成果が新型プリウスには投入されています。