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表面処理の重要性が増している。信頼性や新機能を付与するカギを握る技術だからだ。ところが今、表面処理でトラブルになるケースが少なくない。「技術者塾」において「自動車分野に必須の表面処理を極める」〔2016年1月22日(金)〕の講座を持つ、テクノサポートオーテス代表 ワールドテック講師(元デンソー)の岡本邦夫氏に、表面処理のポイントなどを聞いた。

──表面処理を重視する声が日本企業で大きくなっていると聞きます。なぜでしょうか。

岡本氏:最近の部品には、従来よりも積極的に表面処理が使われているからでしょう。事実、日本のある大手自動車メーカーの管理者から「最近、表面処理をとても重視している」と聞きました。

 表面処理は、比較的低コストで高い信頼性や機能を実現する技術です。表面処理の目的には、摩擦低減や腐食防止、装飾などがあります。摩擦低減により、機械や機器の機械損失を減らして低燃費・省エネ化を図ることができます。腐食を防ぎ、製品の品質や信頼性を維持します。装飾してきれいに見せることで、外観品質を高めます。他にも、強度や硬度を高めるなど、新しい機能を実現することもできるのです。

 便利で重要な技術なのですが、今、技術者の中ではきちんと理解している人と、そうではない人との「2極分化」が見られます。きちんと理解していない人が表面処理を使って製品を造った後で、トラブルに見舞われることがあります。