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 インターネットが世界をつなぐ現代には、沢山の情報をその中から取り出すことができるようになりました。スマートフォンが使えるようになって、私たちは百科事典を、極論すれば小さなデータベースをポケットに入れて歩いていると言っても過言ではないと思います。SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)の普及で、個人と個人のつながりも急速に広がってきました。

 ところが、その中にある情報は玉石混交です。とても貴重な宝のような情報もあれば、間違ってはいなくてもあまり価値の高くない情報もあります。それどころか、誤った情報、さらに言えば誹謗中傷や有害な情報もたくさんあります。

 本連載の第2回(2015年8月号)でも述べたように、私たちは、その情報がどのようなフィルターを通して発信されているのかを考えなければなりませんし、その情報の真偽について複数の情報源を確かめ、一次情報に戻って検証する姿勢を持つ必要があります。

 ともすると私たちは、情報の大波の中で漂流民になりかねません。現代は、断片的な情報を頭に詰め込んだだけの、いわゆる博学というだけでは価値を発揮することが難しい時代になったと言えると思います。知識や経験を深掘りし、情報と情報、人と人、組織と組織をつなぎ合わせて新しい価値を創造することが求められます。