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図 由紀精密が出展した、Web経由の旋盤加工システム
図 由紀精密が出展した、Web経由の旋盤加工システム
旋盤「VISAI L-01」は幅800mm×奥行き560mmで、加工精度1μm。
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 由紀精密(本社神奈川県茅ヶ崎市)は、Webブラウザで軸物部品の断面形状を描くと、その通りの形状をネットワークに接続された旋盤で加工できるシステムを「Factory 2015」(2015年9月30日~10月2日、東京ビッグサイト)で展示した。同社と碌々産業(本社東京)が共同開発した小型NC旋盤「VISAI L-01」(関連記事)と、独Beckhoff Automation社製のコントローラーを組み合わせたシステムで、マスカスタマイゼーションを実現する仕組みとしてHannover Messe 2015(2015年4月13日~17日、ハノーバー国際見本市会場)で出展したものだ。

 旋盤で加工した部品を入手するまでには、通常は発注者が図面を作成して加工会社へFAXなどで送り、加工会社が不明点などを問い合わせた上で見積もり書を返送するなど、人手を介した多くのやり取りが必要になる。これに対して、展示したシステムでは「一連の作業をWebブラウザで完結させたところに意味がある」(由紀精密)。個々の要素技術はこれまでも存在しているが、それをつなぎ合わせて自動処理できるようにする試みはほとんどなかった。このシステムが実用になれば、個人がオリジナルの軸物部品を簡単に入手できるようになる、といった期待がある。

 ネットワーク越しに遠隔地にある旋盤を、ビデオカメラ経由でリアルタイムに制御することも可能。「旋盤のオペレーターが、切削音を聞いて回転数を調整する、といった操作と同じことが遠隔地からできる」(由紀精密)。単純に自動化するのではなく、より良い仕上がりを目指す可能性も残す。ただし、そのような操作を伴う場合も、ユーザー・インターフェースはWebブラウザで完結することを基本とする考えだ。