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2015年5月に行われたアリゾナ工場の起工式の様子。右から2人目がアイリスオーヤマ会長の大山健太郎氏
2015年5月に行われたアリゾナ工場の起工式の様子。右から2人目がアイリスオーヤマ会長の大山健太郎氏
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IRIS USA社の工場。2016年にアリゾナ工場が稼働し3工場体制となる
IRIS USA社の工場。2016年にアリゾナ工場が稼働し3工場体制となる
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 アイリスオーヤマが米国での製品供給体制を強化しようとしている。同国で樹脂製の生活用品の製造・販売を行っているIRIS USA社は、2016年にアリゾナ工場の稼働を開始する(ニュースリリース)。さらに、約200億円を投じて2020年までに新たに3工場を建設する。これにより、既存のウィスコンシン工場(ウィスコンシン州)およびダラス工場(テキサス州)と合わせて6工場体制を整える計画だ。

 工場増設の狙いは、物流コストの改善とネット通販への対応力強化にある。これらの工場は、製造拠点としての機能とともに、中国・大連の工場などから輸入した家電製品や調理器具などの製品の配送拠点としても重要な役割を担っている。従来は、主に工場近くの地場の量販店などに中心に製品を卸していたが、近年はAmazonをはじめとするネット通販経由の売り上げの割合が高まりつつあることから、分散した複数の拠点を構えることで、物流コストを抑えるとともに、広い米国内全域への迅速な納品体制を構築する。さらに、「ネット通販に対応するには品揃えを拡充する必要がある」(アイリスオーヤマ)。幅広い製品ラインアップでブランドの認知度を高めていかないと選んでもらえないからだ。そこで、物流拠点の倉庫機能を拡充することで、多様な顧客ニーズに対応できるようにする。建設候補地は東海岸地区や西海岸地区が挙がっているが、詳細は未定という。

 ここ数年IRIS USA社の売上高は、年率2ケタの伸びを見せているという。取り扱いアイテムを拡充するとともに、米国向け商品の開発も強化する。これにより、2015年度に1億5000万米ドル(約180億円)を見込んでいる売り上げを、2016年度は2億米ドル、2020年度には5億米ドルにまで拡大させる計画だ。