米国の大手太陽光パネルメーカーであるファーストソーラーは10月12日、オーストラリアの出力53MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「Broken Hill Solar Plant」への太陽光パネルの納入を終えたと発表した。

 オーストラリア東南部のニューサウスウェールズ州に立地する。2015年9月には、第1期分の出力26MWが、オーストラリアの全国電力市場(National Electricity Market)への売電を開始していた。2015年末までに、残りの出力27MWの稼働を予定している。

 同社は、オーストラリア最大規模となる出力102MWの「Nyngan Solar Plant」にも太陽光パネルを納入しており、同国で第1位、第2位の規模のメガソーラーに納入したことを強調している。

 両メガソーラーの合計年間発電量は、オーストラリアの平均的な家庭5万軒の消費電力を賄える、約36万MWhを見込んでいる。

 ファーストソーラーは、両メガソーラーに太陽光パネルを供給するだけでなく、EPC(設計・調達・施工)サービスを担っている。稼働後5年間の保守も担当する。

 67万7760枚のカドミウムテルル(CdTe)型の太陽光パネルを納入した。Broken Hill Solar Plantのような、気温の高い地域では、一般的な結晶シリコン型の太陽光パネルに比べて、CdTe型の方が効率や信頼性の利点を得られるとする。結晶シリコン型は、気温が高くなると、発電効率が下がる性質がある。

 また、短期間でメガソーラーを開発・建設し、かつ、競争力のある価格で太陽光発電設備を提供できたとしている。

 出力102MWのNyngan Solar Plantの稼働開始から6カ月後に、今回の出力53MWのBroken Hill Solar Plantを完成させ、同じ年にオーストラリアの2大メガソーラーが稼働することになる。ファーストソーラーにとって、供給能力のベンチマークとなる案件になったとしている。

 Broken Hill Solar Plantは、プロジェクトパートナーとなるオーストラリアAGL Energy社、オーストラリア再生可能エネルギー庁(Australian Renewable Energy Agency:ARENA)、ニューサウスウェールズ州政府が協力して開発した。

 AGL Energy社は、開発中も含め、合計出力1900MW以上の再生可能エネルギー発電所を運営している。

 両メガソーラーの開発に際し、オーストラリア再生可能エネルギー庁は1億6670万ドル、ニューサウスウェールズ州政府は6490万ドルを支援している。