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 日経BP社は2015年10月、「完全自動運転がもたらすインパクトと自動車産業の革新」と題したセミナーを実施した。コンサルティング会社であるローランド・ベルガーのコンサルタント陣が講演した。

 同社プリンシパルの貝瀬斉氏は、完全自動運転による新たな世界を「Automotive4.0」と定義し、その世界が2030年以降に広がると予測した。自動車の発明以来、工業化が進んだ時代を「Automotive1.0」、有力な部品メーカーが形成され品質に優れた自動車が大量生産されるようになった時代を「同2.0」、電子化が進んで安全性や効率が高まった時代を「同3.0」とみる。これが自動運転やつながるクルマ、シェアリングという三つのイノベーションによって「同4.0」に移行するという。

 まず、自動運転が普及することで、搭乗者は運転する必要がなくなり、クルマという空間で数時間過ごすというように行動パターンが変わる。これによって、搭乗者向けエンターテインメントなど新たな付加価値が生まれるという。また、クルマはITや通信の進化によって、常に外部と接続するようになり、運転者には車外からさまざまな情報が提供されるようになる。さらに、自動運転とカーシェアリングがITの恩恵を受けてより便利になり、用途に応じて各種の自動運転車が生まれると予測した。