「入札方式」併用も検討、FIPは時期尚早

 また、「コスト効率的な決定方法」に関しては、国際的に見て、太陽光発電の導入コストが高い水準にとどまっていることへの対応が議論された。経産省は、「現行の価格決定方式の運用厳格化(トップランナー方式)」「価格低減率をあらかじめ決定する方式」「導入量に応じて価格低減率を変動させる方式」「入札方式」の4つの変更案を提示。これら4案に対し、各委員が意見を述べた。

 その結果、「トップランナー方式と入札方式に多くの支持が集まったものの、屋根上など入札方式に合わない案件があることも共通認識だった」(山地憲治委員長)。

 実は、現行の価格決定方式でも、相対的にコスト効率の高い1MW以上の案件に対象を絞るなど、すでにトップランナー方式の要素を導入している。今後のFIT見直し議論では、トップランナー方式をさらに厳格に運用しつつ、大規模案件などを対象に入札制を導入するなど、2つの方式を組み合わせる方向性が検討されそうだ。

 第3回会合の資料では、ドイツなどで導入している「フィード・イン・プレミアム(FIP)」制度は、「参考」として示され、変更案には入らなかった。FIPとは、再エネ発電事業者が電力卸市場で電力を販売する場合、市場価格にプレミアムを上乗せする方式で、市場を活用して再エネ電力の価格を決定し、流通を促すことを目指す。複数の委員から、「FIPは理想的な仕組みだが、日本の電力卸市場が未成熟なことを考えると、長期的な検討課題とすべき」との意見が示され、大方の支持を得た。今回のFIT見直しで、FIPが導入されることはなさそうだ。