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 日立製作所は、2015年10月29日と30日に東京で開催のプライベートイベント「Hitachi SOCIAL INNOVATION FORUM 2015」(ホームページ)において、研究開発中の鉄道事業者向けビッグデータ解析技術を参考出展する。乗客に関連したデータを解析することで、スムーズな鉄道利用の実現を目指す。

図1●5つの技術を紹介 日立の展示パネル。
図1●5つの技術を紹介 日立の展示パネル。
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図2●「在来線混雑可視化システム」の実行画面例 日立のシステム。
図2●「在来線混雑可視化システム」の実行画面例 日立のシステム。
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図3●「駅構内人流シミュレータ」の実行画面例 日立のシステム。
図3●「駅構内人流シミュレータ」の実行画面例 日立のシステム。
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 同社によれば、列車の安全・安心・定時運行だけでなく、乗客に快適に鉄道を利用してもらうことに、鉄道事業者が積極的になってきたという。プライバシーを守った上で列車や乗客に関するデータを分析して、それを乗客の利便性向上につなげる機運が高まっている。こうした流れに乗って、日立の研究所では、鉄道事業者が収集したデータに、日立がこれまで培ってきたデータ分析技術を適用して、ソリューションを鉄道事業者と一緒になって開発する案件が増えているという。

 今回のプライベートイベントでは、「鉄道の多様なデータを可視化・シミュレーションする技術、分析技術など、ビッグデータを活用したソリューション」というタイトルで全部で5つの技術を紹介する(図1)。例えば、「在来線混雑可視化システム」という技術は、運行中の列車の位置と乗車人数(車両の重さから推定)をデータとして取得し、それをデータ分析して結果を地図上に表示する(図2)。

 これで例えば、障害が発生して列車が一時的に運行停止した際にその影響がどのように広がっていくか、運行再開した際に影響が収束していくかを確認できる。現在、JR東日本(東日本旅客鉄道)と手を組んで開発中。事業者の運行管理部門などが、障害発生の翌日以降に分析する用途での利用を見込む。なお、技術的にはリアルタイムの表示も可能で、次のステップで実現の予定とした。

 「駅構内人流シミュレータ」という技術は、駅構内やホームにおけるヒトの流れをシミュレーションして3次元アニメーションで表示する(図3)。列車運行シミュレーターなどとの連携が可能で、例えば、列車の遅れによってホームに滞留するヒトの状況がどうかわるかを検討できる。ホームへのアクセス手段(階段やエスカレーターなど)の設計などでの利用を想定する。