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 ホンダは2015年10月、本田技術研究所四輪R&Dセンターで、開発中の技術を報道関係者に紹介する「2015 Honda Meeting」を開催した。同会場では新型燃料電池自動車(FCV)やその構成部品の小型化技術に加え、新型「NSX」、プラグインハイブリッド車(PHEV)の試作車、世界初となる10速AT(自動変速機)、高効率のエンジン、自動運転技術などを紹介した。また、試験車両を使った自動運転のデモ走行も実施した。

 FCVの技術紹介では、パワートレーンの小型化技術を説明した。燃料電池(FC)スタックや電圧コントロールユニット(VCU)、パワー・コントロール・ユニット(PCU)一体型駆動モーターと減速機構、電動コンプレッサーといった構成部品を小型し、それらを量産型FCVとして世界で初めてフロントフード下へ配置した。パワートレーンは、V型6気筒エンジンと同程度の大きさになったという。

FCVの一体型パワートレーン
FCVの一体型パワートレーン
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FCVに採用したプラットフォーム
FCVに採用したプラットフォーム
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 燃料電池スタックは、2008年にリース販売を始めたFCV「FCX クラリティー」と比べ、電流密度を1.5倍に向上させることで、積層セル数を30%削減できたという。さらに、セルの間隔を1セル当たり1mmと薄型化することで、積層サイズを20%削減した。この結果、FCスタックの小型化が実現した。FCスタックの出力密度は世界最高クラスの3.1kW/Lを実現した。

従来型FCスタック(左)と、新型FCスタック(右)
従来型FCスタック(左)と、新型FCスタック(右)
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FCスタックの改良項目(ホンダの説明スライド)
FCスタックの改良項目(ホンダの説明スライド)
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