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登壇した梅島正明氏 日経エレクトロニクスが撮影。
登壇した梅島正明氏 日経エレクトロニクスが撮影。
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 キーサイト・テクノロジーは2015年10月29日に東京で報道機関向け発表会を開き、11月から始まる2016年度に向けた戦略を説明した(ニュースリリース1)。ユーザーとキーサイト双方の負荷増を抑えることを念頭に置いて戦略を立てた。

 登壇した職務執行者 社長の梅島正明氏によれば、米Keysight Technologies社がニューヨーク証券取引所に上場したのが2014年11月で、約1年が経過した。電子計測事業は好調で6四半期連続で、ガイダンスの利益を達成したという。Keysightは4つの市場に注力している。ワイヤレス、航空・宇宙・防衛、デジタル・インフラ、自動車・エネルギーである。

 いずれの市場でも、ユーザーが開発する機器やシステムの複合化や多機能化が進んでおり、それらの計測は複雑化・多様化している。計測の負荷は着実に増えているにもかかわらず、計測に充てる人員は増えるどころかむしろ減っている。このため、計測の自動化が強く求められているという。「例えば、5G(第5世代移動通信)の重要技術の1つのMassive MIMO。10×10MIMOでもアンテナは100個になる。何をどうやって測れば良いかを即答することは難しいだろう」(梅島氏)

図1●「リファレンスソリューション」とは キーサイトのスライド。
図1●「リファレンスソリューション」とは キーサイトのスライド。
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 自動計測システムを実現する方法は、これまで2つだった。Keysight/キーサイトといった計測器メーカーなどにカスタムで発注する方法(いわゆるターンキーシステム)、もしくはユーザーサイドでボックス型計測器などを使って組み上げる方法である。前者はコスト(資金)の点で、後者は人員の点で現実的でないことが多い。

 そこで梅島氏が積極的に展開すると述べたのが、「リファレンスソリューション」という方法である(図1)。セミカスタムと言える方法で、複数の計測器を組み合わせた半完成品のシステムをKeysight/キーサイトがあらかじめ用意しておき、主にソフトウエアでユーザー個別のカスタマイズを行う。半導体で言えばASIC、紳士服で言えばイージーオーダーといったところである。