足利銀行のプロジェクトファイナンスのスキーム概略
足利銀行のプロジェクトファイナンスのスキーム概略
(出所:足利銀行)
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 地方銀行が、相次いでメガソーラー(大規模太陽光発電所)事業向けプロジェクトファイナンスを組成している。これまでもメガバンクが主導して組成したプロジェクトファイナンスにレンダー(融資する銀行団)の1社として加わっていたが、アレンジャー(主幹事金融機関)として主導する例が増えている。

 足利銀行は10月13日、合同会社春日キャピタルが実施する出力約7MWのメガソーラー事業に対し、プロジェクトファイナンスを組成したと発表した。事業総額約23億円のうち20億円を融資する。リードアレンジャーは足利銀行、ジョイントアレンジャーは常陽銀行となる。足利銀行がリードアレンジャーとしてプロジェクトファイナンスを組成したのは、今回で2例目。最初の例は、栃木県塩谷町に建設する出力35MWのメガソーラーに対し、総額90億円のプロジェクトファイナンスを組成し、今年3月に融資契約を結んでいた。

 また、山陰合同銀行など島根県内の5金融機関は、今年10月に出雲市の県有地で稼働し始めた、出力12.8MWのメガソーラー事業に対し、約30億円規模のプロジェクトファイナンス形式によるシンジケートローンを組成した。山陰合同銀行がアレンジャーを務め、島根中央信用金庫、島根銀行、 島根県農業協同組合、しまね信用金庫がレンダーに加わった。

 発電事業の主体は、出雲クリーン発電合同会社で、三和興業、神州電気、中電工、京セラの4社が出資した。山陰合同銀行では、出資企業4社のうち2社(三和興業、神州電気)が島根県内企業でもあり、「設置工事やメンテナンスなど、地域への経済波及効果が期待できる。社会的意義の高い地域案件であることから、地元金融機関からなるシンジケート団を組成した」としている。