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米NCIと有用性確認

 apoA2アイソフォームは、善玉コレステロール(HDL)を形成するたんぱく質だという。健康な人では血液中に一定量存在する。研究グループはこれまでに、apoA2アイソフォームが膵がんや膵がんのリスクとなる疾患の患者において低下することを見いだしてきた。

 今回、米国国立がん研究所(National Cancer Institute:NCI)と共同研究を実施。早期膵がんの検出において、apoA2アイソフォームが既存のバイオマーカーよりも有用である可能性を確認した。

 NCIでは、早期診断バイオマーカーの開発を加速させるための研究プログラム「早期診断リサーチネットワーク(Early Detection Research Network:EDRN)」が進行中。今回、米国の早期膵がん患者(I期およびII期の膵がん計98例)を含む252例の血液を使って、apoA2アイソフォームを測定。早期膵がん患者では、健常者に比べてapoA2アイソフォームの血中濃度が低下していることを確認した。

 CA19-9に比べて高い精度でI期およびII期の膵がんを検出できる可能性も確認済み。これらの結果から、apoA2アイソフォームが膵がんの信頼性の高い血液バイオマーカーになる可能性があるとNCIは評価している。