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既存マーカーが反応しない疾患も検出

 検査キットの開発にも既に成功した。従来、apoA2アイソフォームの血中濃度を測る手法としては、質量分析が一般的だった。高価な機器を必要とするため、一般の臨床検査としてはなじまない。そこで今回、簡便に検査できるキット(研究用試薬)「Human APOA2 C-terminal ELISA kit」の作製に成功した。

 国内多施設共同研究で集めた、膵がんを含む消化器疾患患者と健常者の血液検体(膵がん286例を含む計904例分)を、同キットで測定。その判別性能を検討した。

 その結果、CA19-9と比べて高精度に早期膵がんを検出できた。さらに、膵管内乳頭粘液性腫瘍や慢性膵炎といった、膵がんのリスクとなるがCA19-9は反応しない疾患も高い精度で検出できた。apoA2アイソフォームとCA19-9を組み合わせることで、早期膵がんの検出率はさらに向上したという。

■変更履歴
記事初出時、タイトルで「がん研」としていた箇所は「国がん」が適切な略称でした。お詫びして訂正します。該当箇所は修正済みです。