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温度分布を測れる

12点×12点の多点温度センサーを印刷プロセスで作製(写真:東京大学)
12点×12点の多点温度センサーを印刷プロセスで作製(写真:東京大学)
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 研究グループは、開発した温度センサーをラットの肺の表面に貼り付け、呼吸運動に伴う温度変化を測定した。この結果、外気温(25℃)と体温(37℃)に大きな違いがあるにも関わらず、呼気と吸気における肺の温度差が約0.1℃と小さいことを実証した。恒温動物が体温を高精度に一定に保っていることを実験で示した形だ。

 有機トランジスターのアクティブマトリックスを印刷プロセスで集積した12点×12点の多点温度計も作製。表面温度の分布をリアルタイムに測定することに成功した。