PR
講演するDwelley氏(写真:柴仁人)
講演するDwelley氏(写真:柴仁人)
[画像のクリックで拡大表示]

 自動車業界が注目する車載Ethernet。関連する規格がIEEEで標準化されている。その主だった5つの規格について、車載Ethernet関連の国際会議「5th Annual IEEE-SA Ethernet&IP@Automotive Technology Day」(2015年10月27~28日、パシフィコ横浜)で紹介された。登壇したのは、IEEE802.3buのタスクフォースでChairを務めるDavid Dwelley氏である。米Linear Technology社に所属している。同氏はIEEEで標準化作業を進めている、802.3bwと802.3bp、802.3bu、P802.3br、802.3bvの5つを紹介した。

 802.3bwは、「100BASE-T1」と呼ばれ、「1TPCE(1 Twisted Pair 100 Mb/s Ethernet)」というワーキンググループで標準化作業を進めている。1対のUTP(Unshielded Twist Pair Cable)で、100Mビット/秒の全二重通信を可能にする。米Broadcom社が開発した通信技術「BroadR-Reach」が基になっている。同技術は、OPEN Allianceで仕様策定されているため、「OABR(OPEN Alliance BroadR-Reach )」と呼ばれる。ドイツBMW社が2013年に発売した新型「X5」など、一部の自動車で既に採用が始まっていることから、P802.3bwでは、100Mビット/秒のOABRと相互接続性を確保する。

 

 UTPで15m以上、STP(Shielded Twisted Pair)で40m以上の伝送を狙う。MACでのビット・エラー・レート(BER)は、10の-10乗以下を目指す。

 802.3bwは、2015年9月時点でドラフト仕様の3.3版。今後の仕様を策定し、2016年1月に公開する予定である。

 802.3bpは「1000BASE-T1」と呼ばれ、ワーキンググループは「RTPGE(Reduced Twisted Pair Gigabit Ethernet)」。15mの距離を、1対の信号線で1Gビット/秒で伝送することを目標にする。802.3bwと同じく、UTPで15m以上、STPで40m以上の伝送を狙う。MACでのBERは、10の-10乗以下を目指す。

 2015年10月時点でドラフト仕様の2.1版。今後の仕様を策定し、2016年9月に公開する予定だ。