市場規模は8~10GWに拡大

 2019年度以降に太陽光の「活況」が起きるのは、2018年度の「駆け込み認定」案件の竣工に加え、2017年度の「改正FIT移行」と2018年度の「未稼働案件への措置」によって設定された「運転開始期限」付き未稼働案件の竣工が重なるからだ。

 FIT初期の未稼働案件がどの程度の規模なのかは、まだ確定していない。経産省は2018年11月に、2018年3月時点の太陽光の認定量を75.8GW、導入量を44.5GWと公表している(図6)。この数字を差し引きすると未稼働案件は31.3GWにある(いずれも交流ベース)。

図6●太陽光発電の認定量と導入量
図6●太陽光発電の認定量と導入量
(出所:経産省、2018年11月公表資料)
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 ただ、75.8GWの認定量のなかには、改正FIT移行時に経過措置が適用された2017年4月以降の失効分(住宅用)と、未稼働案件への措置で事業開発を断念する案件を含んでいる。これらの分は11~12GW程度になると見られ、仮に半分、5~6GWが失効または断念となると仮定すると、総認定量は約70GWとなり、未稼働分は約25GWになる。

 この25GWのうち、運転開始期限の付いた案件が期限前後の稼働を目指して、2019~21年に続々と完工することになる。そうなると、この分だけで交流ベースで年間5~6GW、2018年度の駆け込み認定の8GWが2~3年で稼働すると仮定すると、2019~21年度には、毎年度交流ベースで7~8GW、直流ベースで8~10GWの市場規模となる可能性がある。