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 ジャストシステムは2017年1月23日、全文検索、データ抽出、データ分析機能を搭載した医療向けデータウエアハウス(DWH)である「JUST DWH」を開発すると発表した。同社の日本語処理技術や医学辞書で培った日本語処理技術を応用し、医療用語の表記ゆれや類義語に対応した検索やデータ抽出が行える。発売は2017年9月7日より、価格はオープン。

 JUST DWHは、データの二次利用に必要な「全文検索」「抽出」「分析」機能をワンパッケージで提供する。全機能をWebブラウザー上で利用できるためクライアントソフトが不要で、メンテナンス負担を軽減する。また、データベースのテーブル情報を開示して格納するため、運用フェーズにおいて新しくテンプレートが必要となった場合でもベンダーに依頼する費用が発生せず、医療従事者だけでデータ活用を可能にする。データ抽出のための典型的なテンプレートはあらかじめ搭載し、公的機関への提出資料の作成業務も効率化できるという。

 全文検索、データ抽出における特長は、同社の日本語処理技術「ATOK」や、「医学辞書 for ATOK」収録の病名や薬品名のデータを活用して、表記ゆれや同義語、類義語に対応し、漏れやノイズの少ない検索や抽出を可能にしていること。「心拡大」「心室肥大」「Cardiac Enlargement」、あるいは「ヘモグロビンA1c」「HbA1c」といったゆれを吸収しつつ、検索やデータ抽出が一度にできるため作業の時間短縮を可能にする。

表記ゆれや同義語、類義語に対応した検索や抽出が可能。
表記ゆれや同義語、類義語に対応した検索や抽出が可能。
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 分析機能には、分析に関する専門知識がなくてもデータ分析が可能という同社のBIツール「Actionista!」を、医療機関向けにカスタマイズして搭載する。あらかじめ設定されている分析軸や値をドラッグ&ドロップしたり、対話形式でテンプレートに入力したりするだけで集計表やチャートを作れる。スケジュール機能を使えば、定期的に作業を実行して最新データを自動で出力できる。また、集計表やチャートを貼り付けて作成したダッシュボードには、分析結果の注目ポイントにマークの付加やコメントを書き込める。

 各種システムのデータベースからデータ抽出・統合・格納する際のデータ構造は、医療向けDWHの統一フォーマットとして規定されたSDM(Semantic Data Modeling、意味を考慮したデータモデリング)に準拠している。ベンダー固有のデータベースの情報を、ベンダーに依存しないフォーマットで格納できるようにしたもの。2014年9月に設立したSDMコンソーシアム(代表理事:岐阜大学 紀ノ定保臣教授)が、SDMによるDWHの普及活動によってヘルスケア業界における情報利用を促進している。