試験的に導入した追尾式システム 
試験的に導入した追尾式システム 
(出所:多摩川ホールディングス)
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試験的に導入した追尾式システム 
試験的に導入した追尾式システム 
(出所:山加電業)
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 多摩川ホールディングスは1月25日、千葉県袖ケ浦市に「自動追尾式システム」を採用した太陽光発電設備を試験的に導入すると発表した。2015年3月に運転を開始した同社所有のメガソーラー(大規模太陽光発電所)「千葉県袖ヶ浦市メガソーラー発電所」の敷地内に出力12kWの設備を建設した。

 今回採用した追尾式架台システムは「多方位十字軸自動追尾システム」と呼ばれるタイプで、太陽の動きに合わせてパネルの角度を全自動で調整し、日光の入射角がパネル面に対して常に垂直になるようにする。これにより集光率が高まり、太陽光のエネルギーを最大限に活用し、発電量を増やす。従来の固定型架台に取り付けた太陽光発電システムに比べ、総発電量は約20~30%増加するという。

 同社では、固定価格買取制度(FIT)による太陽光発電の買取価格が低下するなか、「追尾システムを導入し、その効果を実証することにより、太陽光発電所事業のさらなる可能性を追求していきたい」としている。

 追尾システムによる発電設備の発電事業者は、メガソーラーと同じGP エナジー5(多摩川ホールディングス100%子会社)となる。買取価格は32円/kWh(税抜き)。施工会社は、山加電業で、追尾システムは、台湾のTopper Sun社製を採用した。