O&Mはロボット主体、人員は200~300人

 完成後のO&Mでは、ブラシを装備した清掃用ロボットによって週に2回、パネルの清掃を行うとしている。水は使用しない。ロボットのサプライヤーは現在、選定中という。

 O&M作業の人員数としては、200~300人を見込む。ほぼ全自動のロボットをフルに活用しても、これだけの人員が必要となるのは、「ギガソーラー」規模ならではと言えそうだ。

 筆者は、1年前の「ADSW2017」で、「Shams-1」を取材したが、Shams-1では集光用の鏡面パネルの清掃は全自動ではなく、作業者がブラシを装備した専用のトラックを低速で走行させて行っていた。いわば「半人力・半自動」での清掃である(図8)。

図8●「Shams-1」の集光鏡の清掃用車両
図8●「Shams-1」の集光鏡の清掃用車両
(撮影:日経BP総研 クリーンテック研究所)
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 Shams-1では費用対効果の点で人手も使う半自動式が優るとしていたが、さらに大規模化が進んだMBRではほぼ全自動となるロボットの採用に踏み切ったことになる。

 これは、作業者の工数や人件費、自動化の適合性、太陽光発電のO&Mにおけるロボット技術の進化などを総合的に判断した結果とみられる。

 ADSW2018の看板行事とも言える「World Future Energy Summit (WFES)2018」の展示フロアにおいても、太陽光発電関連では太陽光パネルの清掃ロボット関連の出展ブースや講演が数多く見られた(図9図10)。AIやIoT等の技術を活用しメガソーラーなどのO&Mを省力化する清掃ロボットは、O&Mの一分野として有望なセグメントの一つと言えそうだ。

図9●WFESのサブセクション「Solar Expo」で清掃用ロボットについて講演する中国Sol-Bright社のChiara Wang氏
図9●WFESのサブセクション「Solar Expo」で清掃用ロボットについて講演する中国Sol-Bright社のChiara Wang氏
(撮影:日経BP総研 クリーンテック研究所)
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図10●WFESに出展していた、未来機械の展示ブース。同社は太陽光発電所の清掃用ロボットに特化したベンチャー企業である
図10●WFESに出展していた、未来機械の展示ブース。同社は太陽光発電所の清掃用ロボットに特化したベンチャー企業である
(撮影:日経BP総研 クリーンテック研究所)
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