工事中の「ギガソーラー」を取材ツアーで公開

 取材ツアーでは、現地事務所にある会議室でMBRのプロジェクト概要、実際に現地で取材を行うにあたっての注意事項などの説明を一通り受けた。その後、まだ工事中の太陽光発電所の現場を実際に見せてもらった(図11)。

図11●MBR取材ツアーに参加した報道陣および関係者一同
図11●MBR取材ツアーに参加した報道陣および関係者一同
(出所:Masdar)
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 工事中ということで、安全ベストとヘルメットの着用も義務付けられ、「高圧で危険なため、太陽光パネルや電線には決して触らないように」と厳重に注意を受けた。

 とはいえ、日本国内ではまだ完成すらしていないメガソーラーをメディアに取材させるといった可能性は主要企業ではほぼ考えられず、貴重な機会であると同時にUAEという国のおおらかさも感じた。

 一方、マスダール社やDEWAとしては、MBRをクリーンエネルギー技術の「ショーケース」としてアピールする狙いもあり、今回のメディア向け取材ツアーを実施したようだ。

 また、メディアだけに限らず、幅広く内外から見学や視察を既に受け入れているようで、現地では他の見学者や視察者も多く目についた。カラー印刷の立派な説明資料も、英語とアラビア語の2か国語できちんと用意するなど、両社の周到さも見てとれた。

 アブダビ市内で開催されていたADSW2018の「目玉」として、メディア向けに特別に手配してもらった形だったが、当日時間が押したため取材ツアーが午後かなり遅くなった。

 このため、実際にMBRの現場での取材が日没真際となり、時間も短くなってしまったのが、筆者としては残念だった(図12)。

図12●MBR取材ツアーは午後遅くからとなり日没真際まで実施された
図12●MBR取材ツアーは午後遅くからとなり日没真際まで実施された
(撮影:日経BP総研 クリーンテック研究所)
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 それでも、アブダビやドバイが太陽光などの再エネを本気で増加させようとしている証拠を、また一つ現地で目の当たりにしたことだけは確かである。

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