共同負担スキームの始まる東北北部エリアの範囲
共同負担スキームの始まる東北北部エリアの範囲
(出所:電力広域的運営推進機関)
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東北北部エリアにおける「電源接続案件募集プロセス」のスケジュール
東北北部エリアにおける「電源接続案件募集プロセス」のスケジュール
(出所:電力広域的運営推進機関)
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「電源制御」の仕組みイメージ
「電源制御」の仕組みイメージ
(出所:東北電力)
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「電源制御」による連系量拡大のイメージ
「電源制御」による連系量拡大のイメージ
(出所:東北電力)
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 電力広域的運営推進機関は1月24日、東北北部エリアで太陽光発電設備を系統連系する際の入札による「共同負担スキーム」のスケジュールを公表した。

 増強工事期間中にも、出力抑制を条件に連系する「電源制御」の適用に加え、プロセスにかかる工程を24カ月に短縮したり、接続回答を2段階にして工事費負担金を早期に提示したりするなど、連系希望者が少しでも早く投資の予見性を確保できるように配慮した。

 「共同負担スキーム」とは、新たな電源を連系する際、系統増強にかかる工事費負担金を、入札で決めた複数の事業者が、共同で負担する仕組み。太陽光の接続申し込みが急増した東北北部エリア(青森、岩手、秋田県と宮城県北部)は、系統の空き容量がゼロになっており、同スキームを適用することで系統設備を大規模に増強することになっている。

 ただ、対象エリアが4県にまたがるなど広範囲で、多数の連系希望量が予想されることから、電源の募集プロセスや系統増強のための工期が長期化することが課題となっていた。

 そこで、増強工事の期間中でも、系統事故時の出力抑制を条件にした「電源制御」の仕組みを適用し、系統工事の完了を待たずに太陽光発電設備を連系できるようにする。

 また、共同負担に参加する事業者を募集する「電源接続案件募集プロセス」の全体工程を、当初、見積もっていた30カ月程度から24カ月に短縮するとともに、工事費用の提示を2段階にする。

 公表されたスケジュールでは、2017年3月に応募の受付を開始し、同年6月下旬には接続検討の結果(第1段階)を回答し、ここで概算工事費が提示される。その後、2018年1月に第2段階の結果が示されるという。その上で、同年2~3月に入札受付と開札を経て、再接続検討を開始し、7月に再接続検討の結果を回答、8~9月に共同負担意思の確認、工事費負担金補償契約の締結、プロセスの完了という日程になる。

 連系を希望する事業者は、2017年6月に提示される概算工事費を踏まえて、入札への参加を検討できる。また、「電源制御」による連系の可否は、優先系統連系希望者が決まった時点で、事業者に通知されるとしている。