PR

 三菱重工業とデンマークVestas Wind Systems社の洋上風力発電設備合弁会社MHI Vestas Offshore Wind社は2017年2月3日、定格出力8000kWの洋上風力発電設備「V164-8.0MW」のプロトタイプ機を9000kWまで高出力化した新モデルを用いて、風力発電の単機発電量の世界記録を達成したと発表した(ニュースリリース)。

デンマーク北部 ウスタイル試験場のV164-8.0MW
デンマーク北部 ウスタイル試験場のV164-8.0MW
(写真:三菱重工業のプレスリリースより)

 デンマーク北部ウスタイル試験場において、2016年12月1日に24時間実施された陸上実証運転で21万6000kWhの発電を記録した。同社によると、今回の記録達成により出力9000kWで市場に投入できることを証明したという。

 V164新モデルは、特定の条件下で9000kW運転を可能にしたもの。出力を増大させたことで、ウィンドファームの設置基数を削減して投資費用を抑えることが可能。また、既存のV164プロトタイプ機のプラットフォームを活用したことで、信頼性も向上した。

 ベースとなったV164-8.0MWは、英国バーボバンク洋上風力拡張プロジェクト(32基、25万6000kW級)で採用・設置されており、受注済み設備の総発電出力は160万kWを超えるという。