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 データ使用量の需要増加に伴い、アンライセンス周波数帯を使ってデータレートと容量を改善する技術も検討されている。ライセンス帯とアンライセンス帯を使用するLAA(Licensed Assisted Access)は、リリース13で下りリンク方向に導入され、リリース14で上り方向に拡張された。これにより、カバレッジや通信容量の改善、通信速度向上などが実現できる。また、無線LANなどの技術との共存も可能。下図は、5GHz周波数帯の40MHz帯域を使った、屋外でのLAAと無線LANの共存の様子である。

屋外共存時のLAAと無線LAN
屋外共存時のLAAと無線LAN
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 5G標準化仕様を実現するには、遅延時間の低減も不可欠である。リリース14で標準化された、基地局が1ミリ秒毎に上りリンク許可信号を発信する手法により、上り通信時の遅延時間が半分以下になる。また、リリース15でTTI(Transmission Time Interval:伝送時間間隔)を短縮する手法も導入され、更なる遅延時間低減が可能になっている。(下図参照)

リリース14、15による遅延時間低減
リリース14、15による遅延時間低減
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 こうしたLTEリリース14、15による改善は、mMTC(Massive Machine Type Communication、移動通信網への大量機器接続)や 超高信頼性、超低遅延性などが求められるクリティカルコミュニケーション、ITS(Intelligent Transport Systems、高度道路交通システム)といった新しい用途の実現サポートにも役立っている。