カバーガラスの割れの影響を検証

 同協会では、多くの技術者がメガソーラーに関する幅広い知識や管理ノウハウを高めることで、連系設備に加え、太陽光パネル側や発電量の最大化など、太陽光のO&Mをトータルで担っていくサービスモデルを強化していく。

 今回の研修では、「太陽電池モジュールの性能診断」のなかで、熱画像診断、I-V特性、バイパスダイオードチェック、報告書作成。「使用前自己確認」では、負荷遮断試験、温度上昇試験、高調波測定、統合インターロック試験。「太陽電池モジュールの異常対応」では直流地絡検査、ブロッキングダイオード、バイパスダイオード、ブロッキングヒューズ。「PCSの異常対応」では単独運転検出装置の誤作動事例、PCSの温度管理などに関して、実際の設備や検査装置を使って実習した。

 同協会が研修用に建設・運営している「ほあんソーラー」の設備は、研修効果を高める工夫を折り込んでいる。例えば、複数メーカーの製品を設置し、1サイトで異なったタイプの設備運用を学べるようにした (関連記事) 。

 太陽光パネルは、国内メガソーラーに採用例の多いシャープ製の単結晶シリコン型とソーラーフロンティア製のCIS化合物型を採用した。PCSでは、メガソーラー分野でシェアトップの東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製などを採用した。

 また、同サイトでは、カバーガラスを割った状態のまま放置した太陽光パネルや、一部セル(発電素子)を遮光したパネル、パネルとパネルをつなぐ配線をわざとたるませたままにしたパネルなどがあり、どんな形で不具合が生じるか、検証している。こうした実際の不具合事例も活用しつつ、研修効果を高めているという。

カバーガラスの割れを放置し発電量や状態への影響を注視・検証している
カバーガラスの割れを放置し発電量や状態への影響を注視・検証している
(出所:日経BP)
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パネル間の渡り配線をたるませた形で放置し、状態変化を注視・検証している
パネル間の渡り配線をたるませた形で放置し、状態変化を注視・検証している
(出所:日経BP)
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