ドイツの太陽光パネルメーカーであるSolarWatt社は2月12日、出力300Wの両面ガラスタイプの太陽光パネルの供給を開始したと発表した。両面ガラスの量産品では、業界最高の出力になるという。60枚の単結晶シリコン型セル(発電素子)で構成した。

 両面ガラスの太陽光パネルは、裏面の封止に通常の樹脂製バックシートでなく、ガラスを使うことで、信頼性が向上するとされている。

 SolarWatt社は、1993年に設立され、1998年から両面ガラスタイプの出荷を開始している。2013年からは、すべての製品に両面ガラスを採用している。

 同社では、両面ガラスによる利点として、長期信頼性や耐環境性を挙げている。5000時間の高温高湿試験(damp heat test:DHT)の後でも、セルの出力低下は1%未満に留まるとしている。

 産業用の大規模な発電所だけでなく、住宅用もターゲットにしている。一般的に、両面ガラスの太陽光パネルは、裏面にもガラスを使うために、コストに加え、重量が増す。このため、屋根上に設置する場合、屋根や建物がその重さに耐えられるだけの構造であることが求められる。このため、両面ガラスタイプのパネルメーカーは、地上設置型や営農型などを主な対象とすることが多い。

 製品保証と性能保証は、30年間を設定している。高い信頼性や出力によって、発電事業者は長期間の発電事業の期間全体で、通常のパネルを採用した場合よりも費用対効果が高くなると強調している。

 SolarWatt社は、2013年には、自動車メーカーのドイツBMW社と、電気自動車を使った「360° Electric」で提携し、2015年には、自動車部品大手のドイツ・Bosch社と、高効率太陽光発電で提携している。