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 プリンターに新しい用途が定着するかもしれない。対象は、現代女性の必需品「ネイル」(爪の化粧)だ。実用化に向けて動き出したのは、通販大手の千趣会。プリンター導入によるジェルネイル施術の「時間短縮」と「低コスト化」に着目した。海外製のプリンターを日本向けに開発し直し、専用のジェルなどと組み合わせ、ネイルプリンターを使った簡易的なジェルネイルサロンのキットとして、外販を予定している。

ネイルプリンターを使って爪に柄を印刷する。(写真:千趣会)
ネイルプリンターを使って爪に柄を印刷する。(写真:千趣会)
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 2015年12月11日、主に20代など若い世代をターゲットとする新宿マルイ本館のイベントスペースに、一風変わったネイルサロンが登場した。一般的なネイルサロンでは、ゆったりとくつろげるソファーや時間を潰すためのDVDなどが用意されるのに対して、オシャレ感はありながらも“立ち食いソバ”的なカウンターとハイチェアが並ぶ。プリンターを使った「ジェルネイル」を施すジェルネイルスタンド「TSUME.CO」だ。予約なしで、45分間、3000円(税込)で繊細なネイルアートを施すことができる。

新宿マルイ本館に1週間、出店した「TSUME.CO」。地下1階の地下鉄通路直結口横という人の往来が激しい場所で、どれだけ集客力があるかを確認した。(写真:千趣会)
新宿マルイ本館に1週間、出店した「TSUME.CO」。地下1階の地下鉄通路直結口横という人の往来が激しい場所で、どれだけ集客力があるかを確認した。(写真:千趣会)
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母娘連れや男性も来店

 この店舗は1週間限定の試験店舗で、通常は雑貨販売に使われる出入口に近いイベントスペースにあえて設置した。“手軽”なジェルネイルスタンドに、どれだけ引きがあるかを検証するためだ。結果は想定の約2倍にあたる、1週間で150人弱を施術。2つのブースはほぼフル稼働で、施術を断った時間帯もあったという。10~50代以上と幅広い年代に受け、母娘連れや男性も見られた。

 今や多くの女性が行っている「ジェルネイル」。マニキュアに代わる爪化粧料として人気を集めている。マニキュアは着色された合成樹脂を有機溶剤で溶いたもので、溶剤が揮発することで塗料が爪に固定する。ジェルネイルは、着色したUV硬化樹脂を爪に塗布し、LEDなどのUV光を当てて固定するため、マニキュアに比べると短時間で固定できるという特徴がある。ぷっくりと爪の上に樹脂が厚塗りできるため、はげにくく持ちが良い。マニキュアの場合は一般に2~3日で多少はげ始め1~2週間後には塗り直しが必要になるが、ジェルネイルは3~4週間は持つ(扱いにもよる。その後、角部分から“浮く”ようにはがれてくる)。