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米Aras社CEOのPeter Schroer氏(左)と、カイザースラウテルン工科大学教授でバーチャルプロダクトエンジニアリング研究所(VPE)の所長Martin Eigner氏(右)
米Aras社CEOのPeter Schroer氏(左)と、カイザースラウテルン工科大学教授でバーチャルプロダクトエンジニアリング研究所(VPE)の所長Martin Eigner氏(右)
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 PLM(製品ライフサイクル管理)ツール「Aras Innovator」を開発する米Aras社CEOのPeter Schroer氏と、カイザースラウテルン工科大学教授でバーチャルプロダクトエンジニアリング研究所(VPE)の所長を務めるMartin Eigner氏は、日本の自動車メーカーとモデルベース・システムズエンジニアリング(MBSE:Model Base System Engineering)に関するミーティングのためにこのほど来日、その狙いなどについて語った。

自動車メーカーとミーティング

 今回、両氏は日本のホンダと日産自動車、マツダのエンジニアと、MBSEに関するラウンドミーティングを行うために来日したという。MBSEは、多岐にわたる技術分野や多数の部門・企業が関わる複雑な製品・サービスを開発するための新しい手法。例えば、現代のクルマは機械だけでなく電気やソフトなどを複雑に組み合わせて機能を実現する。従来はシステムの仕様を文書にしてそれを基に開発してきたが、MBSEではシステム全体を階層化したモデルとして記述した上で、関係者がそれを共有することで開発を効率化する。組み込みソフトの開発で使われるV字プロセスに基づくモデルベース開発を、製品全体やサービスにまで拡張したような概念といえる。自動車や航空機の開発での導入が検討されている。

 「Arasはオープンコミュニティーとして米国、ドイツ、日本に自動車や航空機メーカーなどの顧客を抱えており、多くがMBSEに強い関心を抱いている。今回はホンダ、日産、マツダの技術者らと一堂に会して議論する。このコミュニティーの良いところは、皆が集まってオープンな議論ができることだ。さまざまな意見を交わすことでよりよい結論を導き出せる」(Schroer氏)。

 MBSEとは何か、どんな意義があるかを提示するとともに、技術者らがMBSEにどんな期待や見解を抱いているか、それに対してArasがどう応えられるかなどについて議論。さらにArasがAirBus社や米General Motors社らと培ってきたMBSEに関する知見を共有し、どう運用すべきなどを議論するという。