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デモンストレーションの様子
デモンストレーションの様子
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 NTTは、人間の錯覚を利用して写真や絵に動きを与える光投影技術「変幻灯」の新しいデモを、開催中の「NTT R&Dフォーラム」(2016年2月18~19日)で実施している。同社は1年前の同フォーラムで、印刷した炎や風景画が風に揺れたり、肖像画が表情を変えたりする表現を披露した(関連記事)。今回は、商品パッケージの絵や文字が動き出すデモを実施している。

 静止しているのが当たり前の絵や文字が、突然動き出す。予想外の出来事に、思わず視線を向けてしまう。ここまでは、炎が風に揺れたり、肖像画のバッハが笑いだしたりする、1年前のデモと同じだ。これだけでも見た目のインパクトはある。ただし、炎が揺れたり、しかめっ面と笑顔を交互に見せるだけでは、「単調なため、多くの人は数秒で飽きて、その場を離れてしまう」(同社の説明員)という。

 今回は、絵や文字の動きに「ストーリー性をもたせる」(同説明員)ことで、見る人の目を釘付けにすることを狙った。「次にどの文字が動くか、絵がどのような動きを見せるかを見届けたい」と思わせる表現をすることで、長い間立ち止まって見入る人が増えてくるという。

変幻灯のデモ(1)
変幻灯のデモ(2)

 この手法を応用することで例えば、「従来にない店舗内の商品広告が可能になる」(同説明員)とする。これまでは広告ポスターを使って人の注目を集めようとすることが多かったが、今回の方法を使うと商品パッケージに注目を集められるようになることから、「パッケージ自体が広告媒体になる」(同説明員)という。

 今回のデモでは、商品パッケージの位置やデザインに合わせて、動きを与えるモノクロ動画像を投影するために、画像認識や位置合わせなどの技術を導入している。将来は、NTTの検索技術を活用し、商品パッケージに適した動きを与える画像を選択・投影できるようなシステムを開発していきたいとしている。