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 住友理工は2016年2月19日、心肺蘇生法の訓練サポートシステム「しんのすけくん」を発表した。心臓マッサージで胸を圧迫する深さ、位置、タイミングをゴム製センサーが検知して、コントローラー経由でパソコンに転送。パソコンの専用ソフトがセンサーのデータにもとづいてマッサージ中のリアルタイムフィードバックやレーダーチャートによる評価を表示して、理想的な心臓マッサージの習得を支援する。訓練に使用する人形の胸部にセットするセンサーシート、コントローラー、専用ソフトで構成される。販売開始は2016年3月下旬、価格は15万円前後を予定する。

 理想とする心臓マッサージは、日本蘇生協議会(JRC)が2015年10月に公表した「JRC蘇生ガイドライン2015」に準拠する。緊急救命士、医師・看護師などの医療従事者の訓練のほか、学校や自治体で実施される一般市民向けの救急救命講習会での利用を想定する。

 しんのすけくんのセンサーシートは、住友理工が独自開発した「SR(Smart Rubber)センサー」を搭載する。SRセンサーは導電性のゴムを素材としており、伸縮・変形を繰り返しても断線せず導電性を維持できるという特徴がある。

 住友理工ではSRセンサーの応用事例としてこのほか、「歩行アシストスーツ(仮称)」「介護マットレス(同)」「高機能見守りプラットフォーム(同)」の開発を進めている。歩行アシストスーツは、着用者の筋肉の動きをセンサーが検知して歩行を適切に補助する。介護マットレスは寝たきり患者の体圧分布をセンサーが測定、エアマットレスがセル単位の空気圧調整で体圧を自動的に分散させて床ずれを防止する。高機能見守りプラットフォームは、睡眠中の高齢者の姿勢・位置・呼吸をベッド内のセンサーがモニタリングして、無呼吸状態の継続や離床のきざしを介護者に通知する。

心肺蘇生法訓練サポートシステム「しんのすけくん」
心肺蘇生法訓練サポートシステム「しんのすけくん」